BRM1008 奥日光600

ランドヌ東京さんのBRM1008奥日光600に参加してきました。
randonneurs.tokyo

前半で金精峠を登ったあと、宇都宮、ひたちなか、銚子、千葉と回って帰ってくるというもので、今年からの新コースになります。金精峠さえ越えてしまえばと思って臨みましたが、実際走ってみるとこれがなかなかキツいブルベでした。

事前計画

このコースで仮眠ホテルを取るとすると日光(270km弱)、宇都宮(300km弱)、ひたちなか(365km)あたりになるかと思います。自分の脚力を考えると、金精峠を越えて365kmでは遠すぎる、270kmでは2日目に残しすぎる、ということで宇都宮一択になりました。

本来ならば10/8-9で出走し10/10は休息日としたかったのですが、観光シーズンの3連休のためか宇都宮近辺では10/8には手頃な価格のホテルを見つけることできず、10/9-10の出走としました。

1日目の距離を比較的短めに取ったので、オーソドックスに6時スタートとし、早めの時間にホテルにチェックインし、翌早朝にリスタートという計画を立てました。

天気予報は初日夕方から2日目昼頃まで雨が降り、また2日目は低気圧の影響で強風が吹くとのこと。初日夕方というとちょうど金精峠を登ったあたりになります。雨の中標高1800mからのダウンヒルになりそうということで防寒には注意して臨みました。

実走

まずは、先日の野辺山600と似たようなルートで沼田まで向かいます。全般におなじみのルートでしたが、飯能周辺などいくつかルートが更新されており、走りやすくなっていてよかったです。軽い向かい風基調で、キツいというほどではないですが、ペースはなかなか上がりませんでした。

沼田についたのが13:39。そこから東に折れて金精峠にアプローチしていきます。折れて早々激坂の洗礼で気持ちが引き締められます。金精峠まで60kmの登りはとにかく長かったです。途中、道の駅尾瀬かたしなで休憩してソフトクリームを食べたりしながら、金精峠についたのは18:05。すっかり日が暮れてしまい景色は全く見えなかったため、登りきったという達成感はあまりありませんでした。


その時点では雨は降っていませんでしたが、防寒対策として雨具上下とテムレズを装着してダウンリンクに臨みました。気温は2~4度くらいだったと思いますが、防寒対策はばっちり決まり、むしろ暖かさも感じながら走れました。

急な下り坂が続き肩が痛くなりながら、21:30には宇都宮のホテルに到着しました。

2日目は2時半ごろ起床し3時ごろにホテルを出発しました。朝から雨が降っていたので雨具上下、テムレズ、防水靴下を装着して走り出しました。防水靴下の方は1,2時間で浸水してきましたが、テムレズはいいですね。

ひたちなかまでは比較的順調に進みましたが、海岸線に入ったあたりから徐々に風が強くなり、全くペースが上がらなくなりました。巡航速度で25km/hくらい。長い直線道路で遠くまで見えつつ全く進まず心が折れそうになりました。

銚子の通過チェックについたのが12:13。その時点の貯金時間(参考値)が43分。

千葉県に入ってから更に風が強くなり、ますますペースダウン。千葉市~都心の信号峠では貯金を切り崩す展開となり、ゴールしたのは21:11、制限時間まで残り31分でした。

行程表

以下が行程表です。金精峠の登りで想定以上に時間がかかったこと、2日目で想定以上にペースダウンしたことで、想定以上に時間がかかってしまいました。普段のブルベではタイムアウトを気にすることはほとんどないのですが、今回は全然余裕がありませんでした。

距離 上り 予定速度 予定時刻 実際時刻 実際速度 クローズ
START 0 0 10/9 6:00 10/9 5:42 10/9 6:30
PC1 46.6 379 20 10/9 8:19 10/9 8:10 18.89 10/9 9:18
PC2 104.2 691 20 10/9 11:12 10/9 10:42 22.74 10/9 12:52
PC3 165.9 715 20 10/9 14:17 10/9 13:39 20.92 10/9 17:00
CP1 224.2 2064 17 10/9 17:43 10/9 18:05 13.15 10/9 22:48
仮眠in 298.9 396 20 10/9 21:27 10/9 21:30 21.86
仮眠out 298.9 0 10/10 3:30 10/10 2:59
CP2 303.9 21 18 10/10 3:46 10/10 3:21 13.64 10/10 2:04
CP3 378.9 715 18 10/10 7:56 10/10 7:17 19.07 10/10 7:04
CP4 466.2 455 17 10/10 13:04 10/10 12:13 17.70 10/10 12:56
PC4 526 379 18 10/10 16:24 10/10 15:47 16.77 10/10 16:56
GOAL 604.7 657 18 10/10 20:46 10/10 21:11 14.57 10/10 22:00


装備

今回、往路の金精峠までは、半袖ジャージ、半パン、ウィンターウインドブレークジャケットを着込み、ファスナーの開け締めで温度調節しながら走りました。若干、暑さは感じましたが、それほど負担なく走りました。

金精峠の下りでは、さらにアームカバー、レッグカバーを装着し、(雨は降っていないものの)雨具の上下とテムレズのゴム手袋を着込みました。これで多少の寒さは感じましたが、体の芯は暖かさを感じながら走る事ができました。

翌朝の雨天時は金精峠の下りの装備にプラスして、防水靴下を履きました。こちらもちょうどよい感じでした。

最後、雨が上がって以降はウィンタージャケットはリュックにしまって、半袖ジャージ、半パンのみで走りました。

総じて、準備したウェアの範囲で快適に走ることはできました。

振り返り

今回、走行前は「金精峠を越えてしまえば後は平坦 (= 楽)」というイメージで臨みましたが、実際走った印象は全然違いました。これは「金精峠+平坦」ではなくて「関東一周+金精峠」です。

関東一周600は大きな登りはないですがキツいコースだと考えています。その理由は風。登りはないものの下りもないため、風運が悪いと向かい風の中ずっと漕ぎ続ける必要があります。金精峠600の平坦部は関東一周よりもマイルドになっていたようには思いますが、風向きが悪いとあまり変わらずしんどいです。

結果、日没前後の暗い中に登った金精峠はあまり印象に残らず、「向かい風の中、長い平坦路を漕ぎ続けた」という印象が強く残ります。金精峠の分だけ制限時間が厳しくなる、関東一周の上級コースと捉えるのが正しいと思います。

加えて、関東一周と同様、千葉市~東京都心の強烈な信号峠も曲者です。この区間はどう走っても時間がかかってしまうので、他の区間で貯金を稼いでおかないといけない、難コースになっていると思います。

今回、自分は6時スタートとしたのですが時間をずらした方がよかったかもしれません。6時スタートの場合、金精峠が日没前後、千葉市~東京都心が夕方のラッシュ時間となってしまいます。0時スタートとして、金精峠、信号峠ともお昼ごろになるようにした方が楽しく走れたような気がします。