TrainerRoadを8ヶ月続けてみて

4月14日にTrainerRoadを始めて、約8ヶ月経ちました。

 

この8ヶ月でFTPは186wから242wまで56w上昇しました。ただし、最初の186wというのは少し低めに出た気がするので、実際の伸びはそれほどでもないとは思います。グラフにすると以下のようになります。

FTPの値は、7月まではRamp Testで測定し、8月以降はTrainerRoadのAI判定で検出した値になります。

 

AI判定でどこまで正確に検出できるか疑問はあるのですが、一応、FTPが上昇するにつれ、Sweet Spot系のworkoutで対応できる負荷も上がっているので大体正しいのではないかと思います。

 

これまでzwiftをやっていたときはFTP 230w程度で伸び悩んでいたのでTrainerRoadの方がトレーニング効果が高そうです。特にzwiftだとFTP設定が上がっていくと負荷が急激に高くなりworkoutを最後まで漕ぎきれなくなってしまっていたのですが、TrainerRoadの場合は走力に応じて適切なworkoutを提示してくれるので、zwiftのときのような伸び悩みはしばらくはなさそうです。

 

ただ、AI判定はFTPの絶対値の推定はやっぱりできないんじゃないかとは思っています。例えば、以下のような少し軽めのworkoutをやった場合、FTP 242wの私が漕ぐと出力、心拍、ケイデンスとも安定した数値となります。このworkoutをもっと走力の高い人、例えばFTP 300wの人が漕いだとすると、やはり余裕なので同じような結果にしかならないと思います。

 

すると、逆にAIがこの結果だけ見てFTPの絶対値 - 240wなのか、270wなのかを判定するのは無理だと思います。

 

 

TrainerRoadは他に心拍数も見ているので、そちらの変化でFTPの伸びは判定できるとは思います。似たようなworkoutを2回やったときに、前回よりも心拍数の上昇が低ければその分走力がついたと判定できます。ただし、心拍数は個人差が大きいのであくまで前回FTPからの変化しか推定できないように思います。

 

私がAI判定をやったところ大体2~4wずつ上昇してきましたが、これはやっぱり上か下かしか分からないために、少しずつ上げてきているということなのではないかと思います。

 

ということは、TrainerRoadを始めたばかりで、FTPがまだ正しく推定できていない間では、AI判定ではFTP絶対値を正しく判定できないと思います。そのため、私としてはTrainerRoadを始めたばかりの人にはやはりRamp Testを勧めたいです。RampTestによるFTP上昇が5w程度になってきたらAI判定に切り替えるのがよいのではないでしょうか。

 

Ramp TestがキツいのでAI判定が良いというのはよく分かりますが、そうするとしばらくの間、適正値より低めの負荷でトレーニングすることになってしまい、トレーニング効果が上がらず時間がもったいないです。特に、特定のレースを目標に限られた時間の中でトレーニングする場合には早く適正FTP値になるようにするのがよいと思います。