9/11にランドヌ東京さんのBRM919 パワスポ1000に参加してきました。1000kmブルベというと今年は八戸1000に参加しましたが、雨と寒さのために2日目でDNFとなりました。今回は何とか完走したいと思いつつも、なかなかの難コースとのことでむしろ不安を感じつつ本番に臨みました。
事前計画
今回のコースの獲得標高はRide With GPSのコースデータによると17,000m弱とのことです。RWGのデータは高めに出るとはいえ、かなりきつかった2018年のAR熊本の熊本1000でも9302m(実測値)だったので、桁違いの獲得標高になります。そのため、無理せず時間をかけて走ることを心がけて計画を立てました。
宿は塩尻と清水に事前確保しました。通常の1000kmブルベだと330~350kmごとに設定しますが、今回は少し短めに、初日は315km、2日目は335kmと設定しました。そうすると3日目に350kmを残すことになり、3日目の宿も欲しくなりますが、西伊豆をどのくらいのペースで走れるか全く予想できなかったため、3日目は当日臨機応変に対応することにしました。
つまり、3日間のコースはそれぞれ以下のようになります。
- 1日目 : 午前中に野辺山、午後に戸隠をガッツリ登るメリハリの効いたコース。315km、4865m up
- 2日目 : 大きな上りはほとんどないが1日目と同等の獲得標高なことから、細かなアップダウンが要警戒のコース。335km、4782m up
- 3日目 : 西伊豆以降ひたすら登り続ける難コース。350km、7156m up
3日目の負担が際立っています。1,2日目で頑張って如何に3日目に余裕を作るかという勝負になりそうです。
今回はスタート日時に幅のあるN2BRM形式でしたが、スタート期間開始直後の9/11 6時スタートとしました。自動車の納車予定日を避けるためというのもあったのですが、本格的な台風シーズンに入る前に走りたかったというのが理由です。この点は今回大成功で、3日間ずっと晴天続きでした。
前泊
往路の指定席はえきねっとで予約しました。車両最後尾の座席を確保でき、問題なく自転車用スペースを使うことができました。
前泊は定番の石和健康ランドにしました。今回、晩酌プランというのにしたのですが、ついてきた山梨CRAFTというビールがとても美味しかったです。
1日目
9/11 6:04にスタートしました。スタート開始直後だったので自分が最初の挑戦者だったと思います。今回の道中、ランドヌールらしき人は全く見かけませんでした。
まずは野辺山を目指します。長いですがゆるい上りで特に難所はありませんでした。以前のコースでは信州峠を通していたそうで、何回かの開催を経て少しマイルドに調整されているのかもしれません。
野辺山までは清里ラインの裏道のようなところを走りました。車が少なく走りやすかったですが、韮崎、北杜と比較的大きな町を走っている割に、若干補給箇所が限られていました。今回、コースを通してそういうところを走ることが多く、補給について、シビアではないものの、少し注意が必要と思いました。
野辺山から長い下りを走ったあと、長野から戸隠方面に登っていきます。ここは斜度がきつめでちょっとしんどかったです。
白馬からはまた長い下り基調のコースになります。今回のコースは獲得標高がすごいですが、1000kmだけあって、峠と峠の間が結構長く、そこで休んだりタイム挽回できたりするので、結構走りやすいと思いました。
22時30分、チサンイン塩尻北インターに到着し1日目終了です。
2日目
2日目はステルス峠を警戒し、3時起床、3時半と早めのスタートで臨みました。
序盤に善知鳥峠を登った後に長い下りになりました。伊那に入り天竜川沿いを走るあたりからは細かなアップダウンが登場してくるものの駒ヶ根あたりでのグロスが20~21km/hと2日目の脚としてはかなり好調に走れました。
天竜峡に近づいてくるにつれ急坂区間が登場してきましたが、峠道というよりは広域農道のようなコースでした。
グロス19km/hを維持しつつ順調に走っていたところなんと!
飯田線小和田駅の近く、長野県と愛知県の県境付近で工事による全車両通行止めに出くわしました!
その場に工事のおじさんに迂回路について聞いたところ、伊那小沢まで国道418号に抜けるしかないのではとのこと。
スマホ地図で確認すると新野峠を登って国道151号で南下するコースのようです。1000m級の新野峠を登る上に走行距離も20~30kmは上乗せされそうです。
それは厳しいなと思ったものの、ここに留まっていても仕方がないので取り敢えず国道418号まで引き返すことにしました。
5~6km引き返して分岐点までいったところ何と!国道418号も通行止めになっていました。
そうなると為栗か温田まで10km程度引き返して県道430号か県道244号経由で国道151号に抜けるしかなさそうです。すると走行距離がさらに20~30km上乗せされ、新野峠も完全に下りきったところから登り返すことになり相当しんどそうです。
あるいは国道152号に抜けることも頭をよぎりましたが、国道152号は152号で全線開通しているか定かでなかったので、下調べなしで進むにはリスクが大きすぎると考えました。*1
いずれのルートでも清水のホテルに到着するのは予定より相当遅くなりそうでDNFは時間の問題となりそうです。
だとすると不確かな迂回路を進むよりは、飯田線に乗れる今ここで判断するのがよかろうとDNFすることにしました。
駅併設の売店がある平岡駅まで戻り、1時間半待って豊橋行の電車に乗り、3時か掛けて豊橋駅まで行き、1時間掛けて新幹線で新横浜まで帰り、自走で帰宅しました。
幸いだったのが通行止めにあったのが10時半ごろだったので時間に余裕を持って帰宅することができたこと。もし終電の時間に当っていたら野宿するしかなかったですね。
台風シーズンを避けるために早めに出発するという作戦自体は良かったですが、1番手になってしまったため道路情報を事前につかむ事ができなかったのは誤算でした。特にこのところ天気は悪くなかったので道路状況を事前に十分チェックしなかったのは敗因でした。
長野・静岡・愛知の県境付近はルートが限られるため、迂回しようとするとかなり大回りになってしまいます。今回のように通行止めにぶち当たってから迂回路を考えるようでは手遅れで、事前に十分確認することが必要です。今回は自分のスキル不足を実感しました。
装備メモ
今回天気は晴天続き、気温は20~30度程度でした。そのため、半袖、ショーツでほぼ十分でした。日没前後に走った白馬付近の下りでは若干寒さを感じ携帯ウィンドブレーカーを着用しましたが、まあそれくらいで十分でした。
晴れとはいうものの真夏の暑さではないのでボトルは1本で十分でした。
コース全般を通して、側道、裏道を通ることが多かったので、それほどシビアではないものの補給場所は限られる印象でした。補給食は常に携帯して走るようにするとより安心だと思います。